2007年10月23日 (火)

アストロ・アジェンダカレンダー&ダイアリー2008発売裏話

 みなさん、こんにちわ〜。

 前のブログでもご紹介しました、家田紙工内にある「アストロ・アジェンダ・ジャパンセクション」では、真弓香先生監修のアストロ・アジェンダ・カレンダーの販売と、アストロ・アジェンダ・ダイアリーの企画制作、販売を行っています。

そのいきさつは、前のブログにも少々書かれていますが、もう少し詳しい事を。

 家田紙工の1/100ブランドのディレクターの私、古田は、もともと、スピリチュアルなものも大好きで、エコロジカルでサステナブルな暮らしの為には、まずは、人が「謙虚」になること、そして有機的なものの考え方、行動ができることが大切だと信じています。
 
 人が謙虚でいるためには、自分という存在が、宇宙や自然の中でのとても「小さな存在」であり、常に、自然や他者に「生かされている」ことを実感すること。

 人間は、他者をコントロールすることなんか、絶対出来ないし、強要もできない。まして「自然の力」は、常に寄り添い、お借りしているだけであって、自然を征服しようなんて、とんでもない。
 私にとって「美濃手漉き和紙」への取り組みは、まさに人が謙虚でいないと美しい和紙は出来ないし、自然とともにある暮らしに寄り添わないと、という意味に於いての必然なのです。

 同様に、月や太陽や宇宙のリズム、自然のめぐりとともに暮らす人へのちょっとした指針を示してくれるムーンカレンダーの「アストロ・アジェンダ・カレンダー&ダイアリー」を扱う事は、とても自然なことでした。

 そんなわけで、2002年から、私ともうひとりの仲間であるジャパンセクションのスタッフ、イスマイルさんとともに、まずは真弓香さんがアメリカと日本で発売を始めていたカレンダーの販売を始めました。

 ゼロからのスタート。

 イスマイルさんとともに、たった1アイテムのカレンダーを東急ハンズに売り込んだり、書店にお願いしたり、真弓 香先生の来日中にはプレス資料を作成して東京の出版社へと足が棒になるほど回ったり、香先生の協力のもと、アストロアジェンダを紹介するワークショップを企画したり、、本当にいろいろなことを行いました。

 でも、まったく苦労に思わなかったんですね。だって、このカレンダーを販売することは、和紙のプロジェクト同様、意味と意義のあることだと信じていたから。

 数年後、紆余曲折を経て、家田紙工の家田社長にお話をし、正式にジャパンセクションを家田紙工内においていただけることにななりました。
 
 同時に、自分がどうしてもほしかった「ダイアリー(手帳)」ヴァージョンの作成を、イスマイルさん、香先生とはじめました。企画、構成、編集を私が行い、デザインをイスマイルさん、原稿を香先生と、私で書いて、手帳の作成に入りました。
 苦労なんて、、、と言いたいところですが、やはり最初の制作には膨大な時間と手間がかかりました。全員が、儲けは度外視。

 毎年、いろいろな方々の意見を伺いながら、少しづつ、改訂&改良しているダイアリー。

 なんと言っても、香先生からいただいた貴重かつ膨大なデータ入稿と、デザイン、そして校正作業を、私とイスマイルさん二人だけで約半年、もんもんとやりとりをしながら費やす日々は、なかなかハードなものはありますが、出来上がった時の喜びはこの上ないものです。

 ダイアリーは、中身が良くない事には勝負になりません。
 その中身を作っている私たちは、年々、緩やかにではありますが、ダイアリーへの注文も増えてきていることが一番の励ましです。

 もちろん、ダイアリーカバーもこだわって作っていますよ。
 こちらの制作には、家田紙工抜きでは語れませんが、自然派主義の私は、できるだけ人工的な物や、石油系製品はさけたいとの願いで、長く愛用していただくための皮製品と、リネン製品に絞りました。前のブログにもあるように、最初は和紙で制作し、とても良かったのですが、いくら強い和紙であっても一年間、毎日使用すれば摩耗する、、とのことで、泣く泣く断念しました。

 ということで、アストロ・アジェンダ・カレンダー&ダイアリーは、そんな少数の、でも深い想いと愛情に支えられているのでした。。。。

  そして。。。今年は、アストロ・アジェンダのブログを別途立ち上げました!! 
  なかなか普段はお伝えできないアストロ・アジェンダの使用&活用法や、香先生からのメッセージなど話題満載、楽しいブログになると思いますので、ぜひ、みなさん、ご覧ください。

 もちろん、2008年版、アストロ・アジェンダ・カレンダー&ダイアリーもよろしくお願いします〜。
 購入はこちらから、どうぞ!

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2007年10月13日 (土)

2008年版のアストロ・アジェンダ(カレンダー、ダイアリー)の発売開始!

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 美濃和紙を使う水うちわや照明、ステーショナリーの商品を提供している家田紙工ですが、全く和紙を使わないカレンダー・ダイアリーのアストロ・アジェンダ2008年版(ムーンカレンダー・ムーンダイアリー)の発売を今年も開始致しました。商品構成の中では異色の存在なので「何故、この商品が存在するの?」との質問を良く頂きますので、今日はその質問に少しお答えさせて頂きます。

 この商品は弊社が初めて1/100BRANDとして商品販売をはじめた2004年の当時、美濃和紙で作られた宮田香里さんデザインの和紙のカレンダーも商品の1つとしてありました。1アイテムだけでの営業展開をする事には材料不足と言うこともあり、弊社のプランニング・ディレクターを努める古田菜穂子さんと友人のイスマイルさんの二人から真弓香さんの作るカレンダーの紹介を受けました。真弓さんは日本人で唯一アストロ・カートグラフィ®の公認解説者の資格を持つアストロロジャーです。「パワーゾーン」「外資系キャリアが密かに使うビジネス・アストロロジー®成功の法則」や少し前の本になりますが「アガスティアの葉の秘密―精神世界とインドの旅」と言うサイババの「アガスティアの葉の予言」のからくりを綴った本も出版されています。その時のインドの旅の話などを伺うととても面白いですよ。日本でカウンセリングも定期的に行なっていますので興味のある方は真弓さんのHPでご確認ください。そんな流れで2004年からアストロ・アジェンダの取り扱いを弊社でさせて頂き、今に至っています。2005年には新しくダイアリーもラインDialy_2ナップに加わりましたが、その時のダイアリーのカバーは和紙で作った完全手作りでこんな感じの物でした。 出来栄えはとても素晴らしく、弊社で印刷加工した土佐和紙をタイのバンコクに持ち込んで、全て手作業で装丁したハードタイプのダーアリーカバーだったのです。しかし、残念な事に和紙であるが故に、毎日使うダイアリーカバーとしては耐久性が足りず、翌年から本革のカバーに変える事になりました。中には擦り切れた風合いはウォッシュド・ジーンズの様で味があると言う声も頂きましたが、使い勝手を尊重する事に軍配が上がりました。その為に現在では和紙とは全く関連の無い物になっています。しかし、本物のアストロロジャーが編集するカレンダー・ダイアリーは月齢表示やボイドタイムの表示など月暦、月齢カレンダー、ムーンダイアリーとして利用可能な気になる日々の情報が正確に記載されていますので、多くの固定ファンにご愛用頂いています。(日本標準時での記載ですので、日本以外では使用できません、北米版もありますのでアメリカ合衆国で使用をご希望の方は真弓香さんのEnglishページでご依頼ください)  

 ところで美濃和紙のカレンダーはどうなったのかと言いますと、残念ながら現在は製作していません。会社内でカレンダーのデザイン、校正作業をする十分な余裕が無くこの分野の商品は休止状態になっています。しかし、美濃和紙のファンのためにとても素敵な「楮100%の本物の美濃手すき和紙」を使ったカレンダーがありますので紹介をさせて頂きます。美濃の若手職人達の先頭に立ち職人としてのキャリアも十分な長谷川和紙工房さんの長谷川さんご夫妻に幸草紙工房の加納さんも協力して作られた正真正銘、嘘偽りのない本物の美濃手漉き和紙で作られたカレンダーです。巷に存在する和紙カレンダーと称してパルプを配合した紙で作られた擬似和紙カレンダーとは違います。カレンダーの意匠も長谷川喜代子さんが自ら1年を通して図立てをしたものです。1年間の暦と同じ月日を費やして作られた1品物で、私的には元旦を飾るのに最もふさわしいカレンダーだと思っています。ご希望のかたは「きよこハウス」に直接ご依頼ください。

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2007年8月16日 (木)

NYギフトショーに参加しました!

020 こんにちわ~。

今、和紙の仕事でニューヨークに来ています。

何をするために来ているのかと言うと、家田紙工が、ニューヨークインターナショナルギフトフェアという、ギフト商品の見本市に出展者として参加しているからです。

このショーには、全米やカナダなどからギフト商品関係のバイヤーが集合します。

会場となっている広~いコンベンションセンターは、連日、人、人、人。。

今回、家田紙工では、新しいタイプのオーガニック和紙「a piece of paper」シリーズを全米に向け、発表したのですが、これが、、、とてもとても好評です。(嬉しい!!)

すべてナチュラル、すべてオーガニック、すべてハンドメイドの美しい手漉き和紙。

私達のブースはとにかく必死で白色にこだわり
極力シンプルに、、と頑張りました。

そして、、聞いてください!

ハリウッドでセレヴ向けのウェディングのコーディネイトを
している会社のバイヤーが、注文をくれましたよ!!

その他、あの「スミソニアンミュージアム」のバイヤーも購入してくれました。

私達が作った商品がスミソニアンに置かれるなんて、、、考えるだけでわくわくしますね。

ショーには、いろいろなバイヤーがいて
お金に糸目を付けない人、
そんなに裕福ではないけど、頑張って和紙を買いたいという
愛情あふれた気持ちの人など、
いろいろですが、みな、一様に私達のブースに来ると
心がほっとしてしかもアーティスティックで、
素晴らしいと口々に言ってくれます。
もちろんこれは、和紙の素晴らしさもあるのですが
「一枚の和紙から生まれるまったく無駄の無いサステナブルデザイン」という企画が評価されたのだと実感しています。

一番最初に購入を決めてくれたお客様と話していたときは、
ほんとうに
涙が出そうになりました。

和紙はもともと、高いものですから、ばんばん売れるものではないのですが、今回、こうしてそれなりに注文も受けましたし、何より、ブースに来てくださる沢山の人々の和紙を見る温かなまなざしと、驚きの表情、そして「ビューティフル!」という言葉に連日の疲れが癒されます。

(何人かの人から、全部のブースの中で最も美しいブースだと言われました)
しかし、しかし、、なかなかハードな日々ではあります。。。(お昼過ぎ、三時ごろになるとひたすら眠くなる、、、)

今回の新商品のプロジェクトに関わってくれた家田紙工のスタッフ、デザイナーのRari Yoshioさん、そして紙漉き職人の保木君、、みんなのお陰でここまで来ましたよ~。

今後ともよろしく~。

これらの商品は、9月の東京ギフトショーで、日本のみなさんにはご覧になって頂ける予定です~。

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2007年7月16日 (月)

水うちわが、“一点こだわり主義”に掲載されました!

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仕事よさらば。 日常からTAKE OFF! 【5.1AIR】


先日、 【5.1AIR】というWEBサイト内にある5.1AIR MAGAZINEの記事にということで、「水うちわ」についていろいろ取材していただきました。

このサイトを運営している(株)エストゥエスという会社は元は音楽レーベルですが、音楽を通して伝えてきたものを、聴覚のみならず“5感”すべてが、ちょっと喜ぶような何かを伝えていきたいという願いで“5.1air”という WEBサイトを立ち上げたのだそうです。

ちなみに、「水うちわ」の記事が掲載されている“一点こだわり主義”は、五感でいうところの「触感」を伝えるカテゴリーに属しているそうです。

なかなか素敵な記事に仕上がっています。
みなさん、ぜひ読んでみてください。
水うちわの涼しい風に触れたような感触を味わいつつ、手漉き和紙職人、うちわ貼り職人はもちろん、普段なかなか聞けない絵付け職人や、ニス塗り職人などへの取材も含まれた、読み応えのあるものになっています。


取材は、東京の私の仕事場の近くにあるカフェで、エストゥエスのKさん、ライターのTさんと私の三人で行いましたが、Kさんも、Tさんも、とっても元気で、チャーミングな女性でした。

私よりず〜っと若い彼女たちといろいろ話していると、取材を受けている私が元気を沢山いただくことができました。
和紙についてや、水うちわや日本文化について…、そして何より、ひとりの女性として常に前向きに生きて行くということについて、いろいろな感情を自然に分かち合うことができたのも、取材の入り口が「水うちわ」という、ナチュラルでオーガニックなモノだったからかもしれません。

モノから生まれるさまざまな物語…。
向きあう人同士が、本気で心を開き、ナチュラルに何かを伝え合いたいと願う時、きっとそこには小さな天使が沢山沢山舞い降りてきて、いろんな物語を降り下ろしてくれるのかもしれません。


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2007年7月11日 (水)

Making of 「水うちわ」 Vol.2 和紙について

前回のMaking of 「水うちわ」では絵柄についてお話をさせて頂きましたが、今回は水うちわの雁皮紙を再生する過程についてお話をさせて頂きます。

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 水うちわに使用する雁皮紙は団扇の透明度を高くするためにも薄い必要があります。また団扇の透明度の高さに貢献する理由としては、薄さ以外にも大切な要素のひとつとして、原料に使う雁皮の繊維の細さもあげられます。一般的には和紙の原料と言うと「楮」を想像される方が多いと思いますが、雁皮を原料に選択する理由がここにあります。繊維が細いのでキメの細かい和紙を作ることが出来るのです。

 では、この様に繊細な和紙が直ぐに出来たのでしょうか?答えはNO!です。家田紙工の水うちわの雁皮紙は「コルソヤード」と呼ぶユニットで倉田真、澤木健司ら二人の職人からなる工房にて漉かれています。彼らは紙漉きを習い初めてから今年で約9年ほどが経過しました。およそ10年前に「美濃手漉き和紙基礎スクール」で手漉き和紙の世界に入り地道に美濃和紙の修行を積んできたのです。この間はそれぞれ鈴木竹一氏、市原達雄氏らのベテラン職人の指導を受けながら、その後に二人でユニットを組んで独立をして今に至ります。

 私が彼らに初めて出会ったのはリビングセンターOZONE で2003年の1月に行なわれた「カミノシゴトvol.2」の会場でした。この企画展の総合プロデュースサーである  佐藤眞富氏との打ち合わせを兼ねて見学に行った時に彼らの紹介を受けたのです。その当時の岐阜県紙業連合会の会長であった神山公一氏(美濃和紙ネットワーク21の育ての親みたいな存在です。)からもその前に若手和紙職人のグループの存在を聞かせて頂いていました。

 この企画展を見学して最初に感じた事は彼らの和紙を漉く事に対する情熱の強さでした。手漉き和紙職人の概念を変えたいと思う彼らの意気込みをそれぞれの和紙の作品の中に感じたのです。そのイメージが焼きついたまま私は会場を後にしました。

 その後に暫くしてから彼らとの共同作業が始まる事になります。先ず最初に始めた仕事は岐阜提灯に彼らの漉く和紙を応用する事でした。そもそも岐阜提灯には「典具帖紙」と呼ばれる美濃和紙を張って作られます。この和紙は水うちわの雁皮紙と同じ様にとても薄く楮を原料として漉かれる和紙です。あまりにも薄い和紙のために本来は紗漉きと呼ばれる方法で作られます。竹の漉き簾(道具のページへ)の上に絹織りの紗を重ねて和紙を漉くのです。しかし水うちわの雁皮紙と同じように手間がかかり需要の少なくなった典具帖和紙を漉く職人は殆どいなくなっていました。まだ少数ながら典具帖紙も手に入れる事が出来ましたが、昔のように提灯に張る十分な強度があるものはありませんでした。(岐阜提灯[張りの技術へ]はらせん状に巻いたヒゴに澱粉糊を使って張りあげます、この時に和紙は糊の水分を含むために強度が少ないと薄い和紙はちぎれてしまいます。)その為にコルソヤードにはこの課題に取り組んでもらいました。嘗てあった美濃の典具帖紙と同じレベルの和紙を再現する事です。何度かの試行錯誤(幾つかもの失敗を重ねて)の末に紗を使わない方法で彼らは典具帖紙の再現に成功しました。現在では伝統的工芸品の認証を受けた岐阜提灯には彼らの漉いた和紙が使用されています。

 その後にコルソヤードの澤木さんは自ら更に和紙の薄さを極めるために「極薄の春雨紙(落水和紙) 0.7匁」の制作をこなしました。和紙と言うより綿みたいな感じです。

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ちょっと行きすぎな感じもします。手元にあるこの1枚の和紙を私は未だに何に使って良いのか分かりませんが、手漉きの技術の極みにあるものですから眺めているだけでも彼の思いが伝わってくる私の好きな1枚です。

 こんな究極の薄さに挑戦した経験があるコルソヤードですから、その後に古田菜穂子さんから水うちわに使う雁皮紙の再生という課題の相談を受けた時にも、迷わずコルソヤードならと推薦し、挑戦する事も、実現する事も出来たのです。 

 1つ面白い話があります、薄いほど透明感の良くなる水うちわの雁皮紙ですが、回を重ねる度に仕上がってくる和紙が薄くなるのです。和紙職人としての彼らの技術の上達は素晴らしいのですが、余りに薄い雁皮紙は団扇用紙としての機能を考えた場合には薄さにも限度があります。従って、これ以上薄くしないで欲しいと逆に彼らにお願いをする始末なのです。

 過去5回行なわれた「カミノシゴト」ですが、今年の8月23日から同じリビングデザインセンターOZONE(6F SHOW CASE IN OZONE)にて美濃和紙ネットワーク21の今を伝える企画展を開催する予定です。もちろんプロデューサーは佐藤眞富氏です。皆様、是非ご来場ください。

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水うちわのキーワードが!

みなさん、こんにちわ〜。

 梅雨の鬱陶しい日々が続く中、家田紙工での水うちわの制作作業は、粛々と進められて来ました。
というのも、家田紙工の水うちわの最終工程である「ニス塗り」と、「天日乾燥(お日様の下での乾燥)」という作業は、天候にとっても左右されるからです。

 家田紙工のニスは天然ニスです。天然であるということは、「生きている〜!」みたいなもので、湿度や、温度にとても左右されます。水うちわの透明感の仕上げに使用する天然ニスは、透明感を出すためと、長くお客様に使用していただけるよう雁皮紙を保護する役目も担っています。

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(←写真は、6月中旬に中日新聞さんが「水うちわ」のニス塗り工程を取材してくださった時のもの。弊社工場内にて。星野大輔氏撮影)


 家田紙工の工場には、もちろん(?)エアコンも入っていますが、やはり微妙な天候の変化、特に梅雨のシーズンは微妙な湿度変化が、天然ニスの原料に影響を与えるため(だからこそ、の天然です!)、当然、職人さんはニスの調合具合と、塗り具合に最も気を遣うのです。
(ちなみに、、、私は、「具合」という日本語、好きなんです〜。「具合」とか「塩梅(案配・按排など)」とかって良い言葉だと思いませんか?)

 そしてもちろん、「天日乾燥」は、天気の良い日にお日様の力で自然に乾燥させることで、より和紙の強さ、美しさ(透明感)を引き出します。

 ということで毎日、職人さんは、明日の天気はどうかな〜と、空を見上げながら、仕事をしている次第です。こういう姿は、暮らしが電気やコンピュータ−で制御されている現代社会では、なかなか見られなくなってきたことですよね。仕事や生き様が自然とともにある暮らし、、、すべては無理だけど、やっぱり大切だと思うのです。

 ところで、、、
「水うちわ」のキーワードがgooの月間ランキングで5位を達成しました。

 家田紙工のものづくりは、今までどちらかというと、「和紙」そのものが体現している、ひそかで、地道な感じだったので、こういうことに自分たちの商品が一役買っているという現状に、実は戸惑いつつも、、、でも、みなさんが関心を持っていただけるというのは、やっぱり「手作り」の、「お天道様を気にするような」「自然とともにある暮らし」に関心を持っている人が増えたということでもあると思うのです。

 最近の異常気象に対し、結構本気で、「地球環境って大丈夫なの?」と心配してしまう私は、本物の、天然素材である「水うちわ」や「和紙グッズ」を通して、たとえほんの小さな一歩であっても、「環境に付加をかけないナチュラルなライフスタイル」に、近づくことが出来ればと願っています。

<家田紙工のホームページに戻る>

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2007年7月 7日 (土)

Making of 「水うちわ」

今日は水うちわの絵柄の制作について少しお話をします。「金魚」、「ひめこうほね」、「流水」の水うちわの柄は2年前に既に完成していました。それは、2年前に「all about 美濃手漉き和紙展」と題して岐阜駅にあるアクティブGにあったワールドデザインORIBEのホールで美濃和紙の企画展を開催した時の展示品(販売もいたしました)の1つとして制作をしたからなのです。この時には「クラゲライト」と称する、企画展の来場者に和紙を破ってもらう照明や岡本光平さんの書を美濃和紙だけで制作した掛け軸、風炉先屏風、和紙の座布団など、和紙から作られた様々なものを展示させて頂きました。美濃和紙に身近に触れて頂くために「水うちわ」の体験コーナーや和紙製のブロックなどを配置してお子様にも楽しめる企画展だったのです。

Kurage  さて、水うちわの絵柄の話に戻します。提灯の絵付けは数多くこなしている家田紙工ですが、団扇の絵の構図を考えるの初めての経験です。この案件もこの企画展の共同プロデューサーである古田菜穂子さんに相談をさせて頂きました。題材として「金魚」と「かえる」が決まっていたのですが、もう1つの「ひめこうほね」を題材にする提案を古田さんから頂きました。あと1つの流水は和紙の美しさを見て頂くためにあえて無地の落水紙を選択する事になりました(玄人好みなのです)。これで「水」を題材にした3つの絵柄の概要が決まりました。

 私と古田さんは美濃和紙の「リ・デザイン」をテーマとした取り組みを2002年の初夏の頃に始めていましたが、その1年程後に「水うちわ」の再生プロジェクトを始められた「ORGAN」の蒲勇介さんに古田さんを通じて美濃和紙の企画展での「水うちわ」の展示と販売の相談をして頂きました。そのような経緯もありまして、デザイナーである蒲さんに水うちわの柄のデザインも依頼する事で相談はまとまりました。

テーマは「水」、、、、、「水うちわ」がその他の団扇と違うところは?、、、、「水に浸すところ」?等とディスカッションを重ねて。団扇を水に浸した時に浮かぶ風景を想像しながらデザインを詰めていきました。

「金魚」と「カエル」のラフデザインをご覧下さい。

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これが最初の「水うちわ」のデザイン案です。どちらも少しアニメ調なのでダメだしをして、琳派風にデザインの調子を変える事で相談がまとまりました。この時にカエルの案は消滅してしまいました。(今度の新作こそははカエルをと考えています) 

 その後にはデザイナーとしての蒲さんの才能を発揮して頂き、出来上がったのが今の金魚とひめこうほねの絵柄なのです。

 長良川に浸した時の「水うちわの中の金魚」はまるで自分の手元から解き放たれたように喜んで川に向かって泳ぎ出すようでしょ「ほら」

「満豊(まんぽう)」のきくじがさん「水うちわ」の画像がとても綺麗なのでリンクさせて頂きました。

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2007年7月 4日 (水)

新作「水うちわ」の工程が加わったDVD「かみのめぐみ」改訂版が完成!

Dvd_6     2005年の夏に岐阜駅のアクティブGで、美濃和紙の若手職人のグループnetowork21のメンバーとともに開催した「all about 美濃手漉き和紙展」の際に制作された、美濃和紙をめぐるアートドキュメンタリー映像作品「かみのめぐみ〜美濃手漉き和紙職人たちのワーク」に、家田紙工謹製の新作「水うちわ」の制作工程を加えた2007年度改訂版が完成しました!

 これは、家田紙工のオリジナル水うちわの制作に重要な役を果たしてくれている四国、丸亀(丸亀うちわが有名ですね!)の手作り竹うちわ職人の浅野貴徳さんの仕事ぶりを新たに撮影し、さらに浅野さんのうちわへの想いなどのインタビューが収録されている他、水うちわに独特の絵柄を添える、家田紙工ならではの伝統の手法を生かした絵づけ職人の家田忠行さんの横顔なども加えたものになっています。

 言い忘れておりましたが、監督・撮影・編集を手がけていただいたのは、作家の村上春樹作品を原作とした「100%の女の子」や「パン屋襲撃」、高橋源一郎の「さようならギャングたち」をベースとした「ビリィ・ザ・キッドの新しい夜明け」などで国内外の映画祭で高い評価を得ている映画監督の山川直人さんです。
 独自のシャープかつリリカルな映像感覚で切り取られた美濃和紙と水うちわをはじめとした各種商品のあたたかさが、ドキュメンタリーの手法と合いまって見事に表現され、和紙ファンにはもちろん映画好き、アート好きにもたまらない作品ですよ。
 もちろん、「水うちわ」ファンのみなさんもご覧頂ければ、家田紙工の「水うちわ」のあの独特の透明感と本物のものづくりへのひみつ(?)や姿勢をしっかり感じ取っていただけると思います。

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 ちなみに、作品に使用されている音楽は、こちらも映画やCFなどの音楽制作で活躍する山辺義大さんのオリジナルサウンド。山辺さんは、アート作家とのコラボレーションも多く、海外でも活躍されています。
 長良川の水の流れを連想させるヴォサノバ感の漂うアンビエントサウンドに、透明な光を紡ぐ和紙のイメージの中で心地よいゆるゆる感に包まれる山辺さんのサウンド、私は大好きです。

 DVDでの販売も行っておりますので、宜しければ是非、ご覧下さい。
 家田紙工のオンラインショップで購入出来ます。

■ 「かみのめぐみ〜美濃手漉き和職人のワーク」(2007年改訂版) 

 オーガニックにこだわった美濃楮の収穫の様子や、美濃手漉き和紙の若手職人たちが原料処理・管理、漉きなど、化学処理に頼らず手漉き和紙を創り上げていく工程とともに、和紙職人を支える関係者へのインタビューなどを交えて、「水うちわ」をはじめとした手漉き和紙が新たな商品になるまでの約半年を追ったアート・ドキュメンタリー。2007年改訂版には、新たな家田紙工の「水うちわ」に対する四国・丸亀の手造り竹うちわ職人・浅野貴徳さんの想いなども加わっている。

監督・撮影・編集:山川直人
出演:美濃和紙ネットワーク21メンバー 岡本光平 羽良多平吉 浅野貴徳 他
音楽:山辺 義大
製作:家田 学  
プロデューサー:古田菜穂子 
<2005年制作・2007改訂/DVD/26分30秒/カラー/COPYRIGRT BY YAMAWAKA NAOTO>

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2007年6月28日 (木)

水うちわの展示です。

先ほどほど岐阜の大垣から帰って来ました。今日の仕事は水うちわと和紙の展示です。ロックシティ大垣と言う名前のショッピングセンターのセンターコート脇に商品の展示スペースをお借り出来たので、一部の商品を展示させて頂いています。センターコートには大垣女子短期大学の学生さん達の描かれた提灯を竿灯風にレイアウトした50個の和紙提灯が吊り下げられています。

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展示させて頂いた水うちわは金魚、ひめこうほね、流水、アザミ、千鳥の5点です。

 この他には保木工房の保木さんの漉いた透かし和紙(和紙のレリーフ)のうち「日本の花々」と「日本の樹木」の2点を額装して飾らせて頂きました。ステーショナリーでは宮田香里さんのノートパッド3点を展示しています。和紙の照明ではコルソヤードの漉いた2匁の楮紙を張って作られた「Globe」 地球儀型の提灯と家田美奈子さんの漉いた那須楮の和紙にキラ染を施し、さらに秋草の図柄を彩色して作られた筒型の行灯が2点で合わせて3点を展示させて頂いています。

小さい商品展示ですが、興味のある方やお近くの方は足を運んでくださればと思います。特に「水うちわ」は店頭在庫が殆どなくなってしまいましたので、実物をご覧頂ける数少ないチャンスです。

* 今回のロックシティ大垣さんの展示では商品の販売は一切していませんので御注意ください。

* 机上にあるパンフレットはご自由にお持ち帰り下さい、僅かですが美濃和紙の出来る過程をイラストで表記した資料も置かせて頂きました。どちらも数量に限りがありますので、興味のある方は早めにお越しください。

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2007年6月27日 (水)

水うちわのこんな使い方

6月17日の午後、知人に声をかけて頂き岐阜県の県民ふれあい会館にあるサラマンカホールで山下洋輔さんのコンサートを聞かせて頂いた。私の記憶が曖昧なのですが、たしか山下洋輔さんの音楽に初めて出会ったのは20年以上前の学生時代に観に行った長野県のある都市で行なわれたコンサートだったと思う。その頃のフリージャズと言えば私にとっては難解で、どちらかと言えばこのジャンルが好きな友人に連れていかれた、と言うのが本当のところだったように記憶している。この時は「生活向上委員会大管弦楽団」と言う名前のバンドと共演していた(間違いかもしれないけれど)珍しいコンサートだったかもしれない。

 どちらの演奏も私にとって難解だと感じていたフリージャズの概念を逆さにして、更にかき回されたら納得できた、みたいな感じの表現が合うようなインパクトを与えてくれた。

 どことなく私の頭の中の片隅に危険でエキサイティングな演奏と言うイメージが残されていた山下さん、17日当日の演奏プログラムの中ではホンの僅か「チョイ悪親父」ではない「おお悪親父」の片鱗を見せて頂けたものの、全体的には「松原勝也ストリング・クァルテット」との共演でとても洗練された演奏をきかせて頂きました。しかし、後半のアドリブではチェロ奏者の山本裕ノ介氏が思わず声を上げた瞬間にキラリと光った山下氏の目を私は見逃しませんでした。特に最後のアンコール演奏ではアドリブが効きまくりで、とても良いコンサートを久しぶりに聞かせて頂いたのです。 002

 ところで「水うちわ」の話なのですが、山下氏にサインを頂く機会があり、何に描いて頂こうかなと考えた末に思い浮かんだのが「水うちわの流水」だったのです。これなら大切なサインも箱に入れて保管ができ、何より憧れの山下氏のサインで扇ぐ団扇の風は快適だろうなと感じたのです。結果は、悦にも浸れる「えも言えぬ風」と言う感じでしょうか。 そうそう、水うちわにサインを頂く時には油性のマジックを使用して下さい。水性マジックを使用すると書いて頂いたサインが水に濡らした時に流れて消えてしまいます。                                                                             山下洋輔さん、熱い演奏と団扇のサインありがとうございました。

流水の水うちわはMIJPさんグリーンショップさん美の紙工房さんでお求め頂けます。

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«ソトコト7月号に「水うちわ」が掲載されました!