2009年7月12日 (日)

美濃和紙展示会@ロシア サンクト・ペテルブルグ 番外編(ロシアの魅力)

今回はサンクト・ペテルブルグの報告の最終回として私の趣味に関する記事を書きます。

その①木の小箱

昨年の10月に初めてサンクト・ペテルブルグを訪問した際に、私の心を虜にしたものがあります。それは、ひとつの訪問先で私達がロシアで販売したいと考えている商品のプレゼンテーションをしていた時のことです。関係者の一人が日本の工芸品の一つとして輪島塗の紹介をした時に、ロシアの人から出てきた言葉は「それはロシアでは売れない、ロシアにはもっと凄いものがある。」という言葉の示すものでした。知識のない私はロシアにも「輪島塗のような蒔絵があるのか?」と不思議に感じていました。その翌日だったでしょうか、訪問メンバーの一人がロシアに来たのだからマトリョーシカが欲しいとうことでしたので、通訳さんが「このお店には高いけれどとても良いものがありますよ」と案内してくれたのがロシア美術館前のお土産屋さんでした。(ここはお土産屋さんというよりも、高級ブランドショップのようにドアボーイがいるお店なのです。)なんだか厳重だなと思いつつも皆でお店の中に入って目的のマトリョーシカを見てびっくり、民芸品と思って見ていたマトリョーシカ1個の値段が日本円で50,000円位もするではないですか。通訳さんの説明によると、このお店のものはちゃんとした手描きで一つ一つ書かれているもので、安価なものの絵は印刷であったり、国外で生産されたものだということでした。(そういえば昨年に中国の雲南省に出かけたときに、なぜかお土産にマトリョーシカを販売していたな~)その説明を受けてからマトリョーシカをよく眺めると、絵の線が極めて細くて繊細なのです。確かにこの線の太さで絵を書き込んでいけば、1体のマトリョーシカを完成させるのに、どのくらいの時間がかかるのだろうと想像したら、この値段も納得できるような感じでした。

 そう思いつつ別のコーナーを見てさらにびっくり、日本の蒔絵よりもっと凄いものがあるとの話が理解できました。それは「パレフ」と呼ばれる木箱(中には紙製もあるらしいです)でした。パレフはもともとイコンを描く技法から発生したらしいのですが、民話を題材にしたものや風景画など、そのお店には様々な種類の絵がおいてありました。 これらの絵の細密さがまたまた凄い、気が遠くなりそうな細い線で絵は表現されていました。ドアボーイが玄関にいるのも理解できました。お土産の領域を超えて値段も100,000ルーブルを超えるものも、もはや芸術品の領域でした。初めてサンクトを訪問する前の私にとって、ロシアはとても遠い国でした。ニュースで報道されるクレムリン前の殺伐とした風景が、私の中のロシアであり、その次にボルシチやピロシキの食べ物のイメージ程度の知識しか持ち合わせていませんでした。その私にとっては、この細密な仕事をするロシア人のイメージはまさしく想定範囲外で、かなり強い印象をその時に受けました。私はそれ以来パレフのファンになったのです。

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上はぺテルゴーフ(ピヨトール大帝の夏の宮殿)で購入したもの。(学生の描いたのもだそうです)

下はロシア美術館近くのお店で購入したもの、中ほどの金色に見える部分は螺鈿です。名前のある先生の描いたもので、大きさは10×8cm程の素晴らしい細密画の作品です。昨年の10月には値段に驚いて購入できなかったので、今回は意を決して買いました。

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これ以外にスパース・ナ・クラヴィー(血の上の救世主教会)で購入した、パレフの画集より引用してパレフの画像を少し掲載します。

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どうですか?どれも同じくらいの大きさの木箱ですが、いろいろな世界が緻密に表現されています。

その②ロシアンモザイク

 エルミタージュ美術館の中に孔雀石の間と呼ばれる部屋があります、この部屋にある暖炉や花瓶などは緑色をした孔雀の羽根の文様のような縞が入った孔雀石で作られています。最初、私はよくある大理石のもののように、孔雀石を削りだして作られているものだと思っていたら、通訳さんが「これはモザイクです」と説明をするので、目を凝らしてつなぎ目を探したのだけれど、わからないのです。それまで私の知っていたモザイクといわれるものは、ガラス片や石辺を並べて絵を作るガタガタしたものというイメージがすべてでした。目の前でしつこく見ても継ぎ目のわからないモザイクを目にするのは初めて、ましてや花瓶のような複雑な曲線を持つ立体物がモザイクで造られている事にとても驚かされました。

 また、今回の渡航では昨年休館日で見ることができなかったスパース・ナ・クラヴィーの中を見学することをとても楽しみにしていました。そして、ここでも私は驚かされました。教会の中はステンドグラスで飾られているのが通常ですが、この教会の中はほぼ全てがモザイクなのです。

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天井まで隙間なく貼り詰められたモザイクは圧巻です、また、ここでも隙間のないモザイクを目にすることができます。

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孔雀石のモザイクのように継ぎ目がわからないことはありませんが、素晴らしいモザイクです。例えるなら、フォトショップデータを拡大した感じ、否むしろフォトショッププログラムの原点がここにあるという感じです。これだけの微妙なトーンの石を集めてカラーマネージメントする能力には脱帽です。

その③ロシアの色彩

リラ(ライラック)

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パンジー

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シャクヤク

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ホワイト・ナイトのやわらかい光の中で育った花々は、どれも日本の花よりも透明感のある優しい色に感じました。写真では分かりにくいかも知れませんが、リラやパンジーの紫は日本で咲く花よりも純粋で華奢な中間色で、見ていて目に心地よい感じです。

ツァールスコエ・セロー(エカテリーナ宮殿)

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クラシックバレーの劇場内の部屋。

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 今回の渡航では、合計約1,000枚程度の写真を私の愛用するSONYのT-77で撮影しました。私は通常これほど多くの写真を撮る人ではないのですがついつい枚数が多くなってしまいました。撮影した画像を後から眺めていて気がついたことがあります。サンクトの環境の中で撮影した写真は被写体が白人のものと比べて、私たち東洋人が被写体のものは全体の色のバランスが悪いのです。例えばエカテリーナ宮殿の部屋で東洋人の私を撮影したスナップショットと、同じ部屋で撮影した白人のスナップショットを比べると、東洋人の私の画像のカラーバランスは崩れているように感じます。部屋と人物が溶け込まない、一体化しない違和感を感じるのです。同じ理由で私のT-77で撮影した画像とデジカメで有名なメーカーのものを比べると、SONYのT-77は日本人ではなく白人をきれいに撮影するためにカラーバランスを組みたてているのかな?と錯覚するほど、白人を写した時の画像のカラーバランスが奇麗だと感じました。(夕暮れ時のAUTO撮影では手ぶれには弱く、ピンボケになりやすい欠点はありますが)多くの写真を撮影して、あらためて文化も環境も人も一体化しているのだという事を感じました。

てな感じて、ロシアに滞在していると色彩マネジメント感覚の鋭さをとても感じます。そういえば、今回の展示会で発表した新商品のSnowflakeには22パターンの雪の形があり、パッケージするときに使う台紙の色をすべて変えてあります。デザインをしたロシア人のVさんはこの色調を選択するときに直観的(本能的)にという感じで、即座に回答を出してくれました。(下はSnowflakeのロシア語カタログです。)

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今年の秋からの発売予定です、是非手にとってご覧ください。

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2009年7月 9日 (木)

美濃和紙展示会@ロシア サンクト・ペテルブルグ その②-2

6月16日、初日の展示会を終了した私たちはサンクトの日本総領事館へ表敬訪問に向かいました。ここはモイカ川がエルミタージュ美術館に最も近くなる川添いに位置します。

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上は総領事館の表札です。

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総領事館の入り口。

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総領事館前のモイカ川、この道をそのまま進むと有名なエルミタージュ美術館につきます。私たちはこの領事館に入り、首席領事に展示会初日の報告などをさせていただきました。

この帰り道に、すごーく長い青いHUMMERのリムジンに出会いました。

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6M以上はあったように思います。

この日はその後に、地ビールのレストランに夕食に向かいました。名前は確かチンコフ。ここの名物料理はまたまた長いもの、これです。

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2M以上あるソーセージ、レストランの名前も変なら、料理も変わっています。でもビールはこのレストランで作っているもので、味は悪くなかったですよ。

さあ、明日の展示会もがんばるぞ~~。

てな感じで、見本市の風景をすこし、

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会場では美濃和紙あかりアート展の映像や岐阜県の観光ポスターも貼って一緒に岐阜のPRもしました。

という感じで2日間の見本市を終了しました。合計で12社+の訪問を受けて4社とも熱のこもった商談ができたのです。

 ROTOBOのH氏、岐阜JETROのS氏、ジョーコーポレーションのY氏、日本センターのA所長、その他、関係者の皆様ありがとうございました。4社とも充実した見本市を開催できたと喜んでいます。

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2009年7月 8日 (水)

美濃和紙展示会@ロシア サンクト・ペテルブルグ その②

 次に6月15日~17日の出来事を記載します。いよいよサンクト・ペテルブルグでの見本市の本番を迎えます。

 15日の朝に最後のメンバーであり通訳を務めるMさんが、モスクワからサンクトに入り、これで全員集合です。15日の午前中にはまずサンクトにあるJETROさんでの現地状況のブリーフィングを受けることから始まりました。サブプライムローンから始まった通貨危機の波はロシアにも影響しています。昨年10月に現地状況の確認のためにロシア入りした私たちは滞在初日に1ルーブル4.2円程度あっつたレートも滞在中の1週間で3.6にまで変化する変動の真っ只中でした。今回訪問した時点での為替は落ち着いていましたのが、レートは3.1程度にまでルーブルが下がっていました。これにはロシアのインフレも影響してるようです。インフレ率もすごく10%を超えるとのことです。日本の企業を代表するトヨタ・日産も現地工場ができていますが、まだしばらくは金融不安の影響はあるのではないでしょうか?しかし、サンクトの街の中にいると、ちょうどホワイトナイトで卒業式のシーズンでもあり、不景気という感じを受けることはありませんでした。サンクトはロシアの中でも少し特別なのでしょうか、ロシアの1~3月期のGDPは▲9.5%だが、サンクト経済の落ち込みはそれほど深刻ではないようです。また、物価水準もモスクワを100とすると、サンクトは80だそうです。~~と、現地状況の話を1時間半ほど伺いました。

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 この後には昨晩サンクト入りしたメンバーらの現地通貨調達のために銀行に向かいました。一部の銀行では円をルーブルに両替することは可能です。(どの銀行か可能なのかは覚えていません)下は初めて見る5,000ルーブル紙幣で、思わず写真を撮ってしまいました。(このお札は注意が必要です、お金が大きすぎて街中の買い物では支払を拒否されることもありますし、何より使用せずに国外に出ても別の通貨への両替はできません。1,000ルーブル紙幣でしたら、トランジットの折にヘルシンキなどで両替は可能です)

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 さあ、午後からはいよいよ展示会場となるサンクトにある「日本センター」での会場設営です。

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日本センターはエルミタージュ美術館から歩いて20分程度のネフスキーストリートに面したビルの4階にあります。私たちはこの日本センターの教室の一つで、天窓のあるロフト部屋を利用させていただきました。部屋の大きさは7m×7m程度のものです、4社の商品を並べるにはちょうど良い大きさでした。

では設営した会場をご覧ください。

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上の写真2枚はアートナップさんの商品です。和紙を使用した、ランチョンマットや祝儀袋にワインやビールケース、キャンドルシェード(蛇腹のもの)など上品なテーブルウエアが中心です。中には変わり種で1個用の焼きリンゴを作る器もありました。

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リンゴの芯ぬき器までついています。

次はMOLZAさんの商品です。

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電球は余分ですが、ひし形の様な四角いものがF-BASEです。和紙製ですが水を入れて花瓶のように使うことができます。この商品はみの紙工房さんのWEBで買うことができますよ。これ以外にもプリーツスクリーンやスティツクタイプのあぶら取り紙も展示されていました。

 奥に見えるのはアーテックさんの和紙の靴下や和紙ぞうりや靴の中敷き(この中敷きは私も使用しています、足の臭いが気になる人はどうぞ、なかなか快適ですよ)

 それからポリエステルの紗に和紙を張って特殊加工して作られる新商品などなど、

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そして我社の展示品の目玉、今回はこれSnowflakeです。

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 この商品は今回の見本市でアシスタント兼通訳を務めたロシア人、Vさんのデザインによるものです。彼女もとてもチャーミングな女性ですが残念ながら顔を出すことはできません。前にロシアで幼稚園の先生をした経験があり、クリスマスシーズンには色紙を使って雪の形を作って教室を飾ったそうです。雪だけではなく色々な形のオーナメントを作って室内を装飾するみたいです。一般住宅でも同じようにクリスマスシーズンの装飾をするそうで、この時期のホームセンターでは様々なオーナメントが並ぶそうです。そんな話を聞いて美濃和紙でクリスマスシーズンの窓を飾るSnowflakeを作る構想をまとめました。 ところで、Snowflakeとはなんだとの質問が出て来るかと思いますので、お答します。これは水だけでガラスに貼るウインドーデコレーションです。

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日本センターの天窓に貼ったSnowflake。

 美濃和紙の特質はフラットでキメが細かいこと、その特徴を生かすと水だけでもガラスに貼ることができるのです。貼るのは簡単です、100円ショップなどの化粧品コーナーで販売されているミストスプレーの容器に水を入れ、貼りたい位置にSnowflakeを置いてミストするだけです。余分な水分をガーゼなどで優しく押して吸い取れば、あとは自然乾燥を待ちます。(すりガラスや撥水加工を施したガラスには貼れません)

 よくジェルタイプで販売されているウインドーデコレーションと同じ感じです。でも全く違うところは天然素材を使用したオーガニックなもので、水だけで貼るために、はがすのも簡単です。大切に使えば何回でも使用できるエコロジーな商品です。もちろんこれも「水うちわ」と同じように美濃の手すき和紙職人(これは保木工房)で1枚1枚、大切に漉いて作られています。

 このSnowflakeはロシアのバイヤーにも受けました、翌日にフォローアップのために訪問した会社には、何とすでにサンプルを商品展示していただいていました。販売に向けてのサンプリング調査を翌日から始めているのです。(すごい商売魂だ)

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上が某社ショールームに展示されたSnowflake.

日本では秋からの発売予定です。

~続く~

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2009年7月 6日 (月)

美濃和紙展示会@ロシア サンクト・ペテルブルグ その①

美濃和紙の展示会をロシア サンクト・ペテルブルグで行いました。

今回は6月13日~6月21日の9日間の渡航です。岐阜県紙業連合会に加盟する4社

アート・ナップMOLZAアーテックそして弊社の共同開催で行われたこの展示会は

通称 ROTOBO (社団法人 ロシアNIS貿易会)JETRO岐阜、サンクト・ペテルブルグにある「日本センター」の協力と、ジョーコーポレーションのY氏をコンサルタントに迎えて開催することができました。

さて、この見本市の報告は2~3回に分けて書きますが、1回目は6月13日~14日の出来事を書きます。

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 ロシアへの渡航はアエロフロートを利用しました。SU0582便、成田12時発・モスクワ17:25分着の便です。この飛行機に乗るために岐阜をMOLZAのT氏と朝6時に出発して品川で成田エキスプレスに乗り換えて、成田を目指しました。

 この成田エクスプレスでは少し驚かされました、乗車中に車内販売の案内アナウンスはするのですが、成田でどのターミナルに到着したかのアナウンスをしないのです。そのために外国人にこのターミナルは何番か?と聞かれたのですが、間違えた番号を伝えてしまい、あわてて大声で下車を止めました。ターミナルの番号を間違えると移動が大変なのです。(成田エクスプレス、ちゃんと案内してください)

 無事、成田につき予め宅配便で送った荷物を受け取り、搭乗手続きへ向かいます。

(このときに少し注意してくださいね、アエロフロートは預託手荷物の重量オーバーには厳しいのです。成田~モスクワ間のウエイトオーバーは1Kg につき15€だそうですよ) 

私たちは東京からROTOBOのH氏、ジョーコーポレーションのY氏と合流して、1名がエアラインのマイレージでシルバー会員であったために、無事にチェックインを済ますことができました。(エコノミーの一般搭乗者は20kgまで、シルバー会員はビジネスクラスと同じ30kgまではOKなのですよ)

最初の写真はモスクワ近くの風景です、このように大きな河川が点在しています。リバークルーズをする大きな客船も見えました。

13日は合計で約12時間のフライトの後、サンクトに21:00時(今はサマータイムなので時差は5時間です)に到着しました。

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翌日14日はサンクト・ペテルブルグにあるモスクワ駅に弊社のデザイン・アシスタント兼通訳のVサンを迎えに行きました。(ロシアでは列車の行先が駅名になります、モスクワ駅はモスクワ方面に行く駅でヘルシンキ駅はヘルシンキに向かう駅、はじめは何でサンクトにモスクワ駅があるの?と変に感じました)

 素晴らしい!~ブラボ~!約1,200Kを夜行で走ってきた列車は1分の遅れもなく定時で到着、「すごい」と話していたら、H氏が時速20~30kで走ったりしているので、途中でいくらでも時間の調整が可能ですとのコメント(確かにそうかも)

14日の10時02分、無事にVさんと合流できました。

その後に、ロシアで使用する携帯のSIMカードを手に入れるために携帯電話販売店へ向かいます。以前に今回の通訳を担当するVさんとロシアのiPhoneがSIMFREEかそうでないかで話あったことがあります。彼女は絶対にロシアのiPhoneはSIMFREEだと主張します。しかし、私の知るところSIMFREEのものは香港とイギリスで販売するものだけだと聞いていましたので、それは違うと話をしました。彼女がそれを主張する理由はこのような事です、「ロシアの携帯電話は殆どがプリペイド方式のために、販売されている電話は全てがSIMFREEで、SIMLOCKをかけたら誰も電話を買わない。」というのがその理由です。

しかし、この真偽は確認できませんでした。それは携帯を買う気満々で渡航したのですが、ロシアに向かう数日前に、新しいiPhoneの3GSが発売されるとの情報が入ったためです。いくらSIMFREEでも旧型になるものを20,000ルーブルで買うのもどうかな?と迷ってしまったからです。

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その後に昼食を済ませてから市場調査と展示会に必要な消耗品を仕入れにホームセンターに行きました、名前はОКЕИ(オーケイ)かな?中は日本とそれほど大きく変わらない感じ、商品の価格も日本と変わらない感じでした。シャンプーなども日本製のものが置いてありました。私は商品に使用する電球を買い求めましたが、持参したソケットE17に合うものはなく、急きょソケットまで買い求めて、商品を改造しました。今は世界的にE26もしくはE12(日本規格)の2本立てになっている感じです。

 壁紙やデーブルナフキン等、ついつい紙関係の製品に目がいってしまう私たちですが、そんな中で変わった商品が目にとまりました。ロシア人はサウナが大好きみたいで、日本のホームセンターにはないサウナグッズコーナーがありました。サウナに入る時に頭が熱くならないように被るフエルトの帽子や、柏やユーカリの木の枝で作ったスチームサウナ用の、ほら体をパンパンたたくやつ(何て呼ぶのかな)、そんな中で目立ったのがハート型の紙?何に使うのか???と考えていたら、お尻に敷く、使い捨ての紙パッド。最近は便座に使用する使い捨てマットはよく目にするけれど、サウナ用のものを見るのは初めてでした。(なんだか商売のにおいがするでぞ、、、、)

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上の写真はMOLZAのF‐BASEの展示に使用する花をアレンジしてもらっているところです。なかなかチャーミングな女性でした。

下はこの花屋さんで販売していた花瓶です。(色彩が黒とオレンジで凄いぞ)こんな色の組み合わせは焼き物には結構ありました。しかし、MADE IN CHINA なのに良い値段しています。

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最後に、白夜の真ん中(夏至)に近いサンクトの夜11時の写真です。

この時期では夜12時過ぎ~3時までのおよそ2時間半の間が暗いだけでした。

続く

 

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2009年4月 1日 (水)

東京日本橋で春を告げる美濃和紙の花(祝 三越 伊勢丹ホールディングス誕生祭)

皆様嬉しい報告です。

昨日3月31日は私と保木さん松浦さんの三人で東京に向かいました。

 午前8時頃に会社と出発して、美濃で保木さんら二人が同乗し、中央道経由で先ずは新宿へ向かってドライブです。途中富士山が見える事を期待しつつ車を飛ばしましたが、残念ながら花曇で富士山の姿は見えませんでした。しかし、花が咲く季節なので道中にはところどころ綺麗に花をつけた桜の美しい姿を見ることが出来ました。さらに、桃源郷といわれる山梨にさしかかると、丘陵地に植えられた美しい花をつけた桃の木をあたり一面に見ることが出来ました。この季節に山梨県を訪れるのは初めてのことで、あまりの美しさに思わず一宮御坂のICで高速を降りてしばし写真撮影をしてしまいました。

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桃の花のワンショットをご覧ください。

 さて、13時過ぎには最初の打ち合わせ場所である新宿3丁目で車を止めて、4時過ぎには2番目の打ち合わせのためにHIROCOLEDGEさんの事務所に向かいました。伊勢丹さんで開催されたオンリーアイの商品の今後の販売展開など打ち合わせた後に日本橋に向かいました。

 目的地は三越日本橋本店、今回は家田紙工と保木工房共同制作の美濃手漉き和紙ショーウインドウを飾る仕事をいただきました。桜の形をした和紙を漉き、美濃和紙の特性を生かして水だけでショーウインドーのガラスに和紙を貼ったり、吊り下げたりして春を演出するというものです。

 到着したころには前日より始められた作業も終盤にかかっていました。1Fのショーウインドウ5面と地階のショーウインドウ2面を使用して、飾られた美濃和紙の桜の花は「きれい」一言、透過光と反射光の織りなす立体的な空間は繊細な日本の和紙でこそ演出できる独特なものとなっていました。

 私たちは今回の三越さんのショーウインドウのアートディレクターを務められた大野さんの説明を伺いながら夢中になってカメラのシャッターを押していました。この演出は先に統合された「三越 伊勢丹ホールディング」の誕生を記念する誕生際の一環として企画されたもので、ショーウインドウだけでなく店舗内にも桜の和紙を使って装飾が施されています。

 設営の風景を含めて、ショーウインドウの画像を少し掲載しますのでご覧ください。

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2008年8月29日 (金)

NYIGF2008だより(2)

 NYIGFでは、『ACCENT ON DESIGN』という、最もデザイン的にすぐれた商材が集まるブースの中で、美濃手漉き和紙「a piece of natural paper」を展示していただきました。

 毎日、SMPのみなさんと一緒にブースに立たせていただき、つたない英語で一生懸命、和紙の紹介をしましたが、バイヤーのみなさんは、私の想像を超えて和紙の良さを深く理解していただけました。

 もちろん、安い商材ではありませんので、バンバン飛ぶように注文が来る、、ということはありませんが、中には、値段を見ないで注文をくださった方もいらっしゃいました。

 昨年、参加した時は、はじめてということもあり、あっという間に終わってしまった感がありましたが、今回は、ほんとうにいろいろなことを考えた一週間でした。

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   アメリカの市場は、明らかに下り坂傾向にあるようですが、でも、その中でも頑張っている人は頑張っているし、やっぱりどんな状況になっても、最終的には「人」が重要であるということ。

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   今回、はじめてSMPさんとのNYIGFをご一緒させていただいて、昨年は気づかなかった新たな経験を沢山させていただきました。

 例えば、ブース内でのSMPのみなさんの動き、それに比例して流れるように動く、バイヤーの動きなどから学ぶ事が多かったです。

 

 美濃手漉き和紙/「a piece of natural paper」への反応は、昨年同様、一様に「美しい!」と言っていただきましたが、その後の購入に結びつくワンステップ、ツーステップ、 長年、手漉き和紙の仕事に関わってきて、いろいろなものづくりをしてきた中で、足りなかったものに気づきました。


 
毎日、SMPさんの大ヒット商品である「message bean」 を手に取るバイヤーのみなさんの表情を見ていて分かったこと。。。

 
ほころぶ笑顔。驚き。そこから彼女たちがイメージするもの。

 
そこには、
 
暮らしの中での<人を幸せにする商品、デザイン>
 
別の言葉で言えば、<小さな幸せのおすそわけ>と、<ふとした笑みがこぼれるユーモア> があるのです。

 
これが今、とても大切なことだと思いました。

 
そんな、ささやかだけど、とっても大切な発見に結びついた、今年のNYIGFでした。

 みなさん、ほんとうに、お世話になりました。

岐阜県NY駐在員の板津さんや、梅田ロフトの小山さんや、多くの日本人の方も足を運んでくださいました。 感謝!

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NYIGF2008だより(1)

0085    今年も美濃手すき和紙「a piece of natural paper」を全米のマーケットで販売するために、ニューヨークインターナショナルギフトフェア(NYIGF)の会場となるコンベンションホールにやってきました。

 NYIGFは、全米からバイヤーが本気で、商材の買い付けや注文のために訪れます。

 今年は8月17日から21日まで開催されました。

 今回はアメリカのディストリビューターとして、新たにSMP(space M)さんに御世話になりました。

 これから準備をして明日からがオープニングという会場入り口の様子です。

 今回、ニューヨーク行きの飛行機の中で、体調を崩して、なかなかつらい旅のはじまりでしたが、会場でspace Mの松浦夫妻の笑顔を見てほっと一息。

0086  朝のRegistration(受付)の様子。昨年と変わってないなぁ。。。まだオープン前なのでなんとなくのんびりしています。

 昨年は、家田社長と一緒でしたが今年は ディレクターとして、私、一人での参加でした。


 

続きは(2)へ。。。

 

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2008年8月 6日 (水)

三越銀座店さんでの展示販売

 三越日本橋本店での展示販売に続き、昨日(8月5日)より三越銀座店での展示販売が始まりました。

 場所は7階リビング売り場「リミックススタイル」にて8月11日(月)まで開催されます。

 日本橋本店での展示では水うちわのみの販売でしたが、銀座店では弊社のインテリア和紙シリーズの「a piece of natural paper」シリーズから、「Garden」「,Symphony」の各種透かし和紙と共に、新しく加わった「In the forest」シリーズのグリーティングカードも販売されています。

 これらの和紙は、水うちわに使っている雁皮紙を漉く工房・「コルソヤード」も加盟している美濃の手すき若手職人グループ「ネットワーク21」のメンバーである「保木工房」で作られています。

 彼の和紙の最大の特徴は和紙を自由な形に漉く技術を持つことです。(もちろん弊社との長年の共同開発品です。)

 木の葉や花の形、動物や昆虫の形など、現在ではその表現の自由度はかなり高くなっています。細い線では0.8mm幅の線まで和紙で表現できます。

 この技術を応用して作られた「a piece of natural paper」シリーズのグリーティングカードや、窓や室内を飾るオーナメントペーパーとして製品化されたものが今回、三越銀座店で販売されています(ちなみに、前のブログでも書きましたがロフト梅田店でも好評販売中です!)。

 フエルトにも似た質感の和紙はこの商品のデザイナーの一人でもあるRARI YOSHIOさんのスパイラルでの販売でも好評をいただきました。(himieさんリンクを貼らせていただきました)

 ちなみに、つい先週の事ですが、リニューアルオープンした岐阜市北部の山県市にある「香り会館」の入り口のガラス面の装飾として弊社の「a piece of natural paper」「GARDEN」シリーズを採用していただきました。

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 これらの和紙は簡単にガラスに貼ることが出来ます。コツを覚えれば小学生の子供でも簡単に作業が出来ます。では、以下、手順を少し説明します。

1、和紙を貼るガラス面をよく掃除する。

2、希望の位置にセロハンテープで上部の端2箇所和紙を仮止めする。

3、霧吹きで水(注1を和紙の上から、まず中央に吹きかけ、塗料用ローラーを使い皺が出来ないようにガラスに密着させる。この作業を中央から左側、右側と皺に注意しながら行 う。皺なく貼り終えた後に仮固定をしたセロハンテープを剥がしてます。和紙が濡れた状態のためにセロハンテープを簡単に剥がすことができます。

4、余分な水滴をウエスで和紙に押し当てながら拭い取る。(注2

5、和紙が乾燥するまで2時間ほど待って出来上がりです。

窓に和紙を貼るだけで、ずいぶんと部屋の雰囲気が変化します。強い太陽の光も柔らかく感じます。

 弊社の美濃和紙はオーガニックに作られていますので、シックハウスの心配もありません。それに手すき和紙の場合にはガラス面に貼る場合には水だけでも接着します。

(長期間の装飾や、すりガラス、凹凸のあるガラス、アクリル、ポリカーボネートなどに接着する場合にはこの限りではありません)

 水だけで接着した場合には、和紙の端を爪でカリカリと引掻いて起こせば、簡単に剥がすことも出来ます。例えば、クリスマスシーズンの窓のデコレーションに使用して、年末に剥がして、大切に保管していただければ、また来年のクリスマスにも利用できてしまうのです。

 これぞ和紙の醍醐味ですね。

 かなり話はそれましたが、このような使い方のできるのが「a piece of natural paper」なのです。

 三越銀座店では、今週の土、日、竹うちわ職人の浅野貴徳さんのうちわ骨つくりの実演があります、1本の竹から作られる団扇の骨つくりの全工程を目の前でご覧いただけます。ぜひお越しください。

 では、三越銀座店、店内の風景を少しごらんください。なかなかホッとできる空間になっていうます。 水うちわの水しぶきの体験もできますよ。

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 (注1 香り会館の和紙は長期間の貼り付けのために実際は水にP.V.A(ポリビニルアルコール)を原料にしたのりを水6:のり1の割合で混合したものを霧吹きで吹きかけてガラスに貼っています。のりは工作用のでんぷん糊をご使用いただいてかまいません。和紙はオーガニックに作られていますので、湿度の高い場所でご使用いただく場合には、でんぷん糊を使用した場合にカビを発生する可能性がありますが、日当たりの良い乾燥した場所ではこの心配はありません。

 (注2 水滴を拭いとる場合には、ウエスを和紙に押し当てるようにしてください。濡れた状態でウエスを横にふき取ると、和紙を破損させることがあります。

 

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2008年7月29日 (火)

ひびのこづえさんデザインの水うちわ販売開始です。

 以前にブログでご案内しました、水うちわの最新作が本日より三越の日本橋店にて販売されます。ひびのこづえさんがデザインした水うちわは全部で5種類あります。まずは画像でご確認ください。

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「まる」

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「ひとさし」

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「草々」

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「花々」

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「木々」

 

 どのうちわも竹を小割りにしたり、黒く染めたり、和紙に穴をあけたり、和紙のモチーフを利用したりと色々手法を使って作られた、ひびのさんの個性的なうちわに仕上がっています。個展を見るようなつもりでお気軽にお立ちよりください。

 三越さんでの販売は下記の日程で日本橋三越本店と銀座三越にて開催されます。

日本橋三越本店(本館5階、リビング用品 Jースピリッツのコーナー)

日時 2008年7月29日(火)~8月4日(月)まで

8月2日、3日の2日間は家田忠幸による和紙の絵付けの実演販売をします。

銀座三越(7階、リビング売り場)

日時 2008年8月5日(火)~8月11日(月)まで

8月9日、10日の2日間は浅野貴徳による団扇骨つくりの実演販売をします。

 今回の販売は弊社の水うちわの全商品をご覧いただける数少ない機会です。是非ご来場ください。

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展示風景 @:日本橋三越本店

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2008年7月24日 (木)

水うちわとトレーサビリティ

 NIKKEI DESIGN につづき NIKKEI MAGAZINE の表紙にも弊社の水うちわのアザミの柄の絵付けの工程を掲載していただきました。日経関係者の皆様ありがとうございます。
 掲載誌面では岐阜でうちわの専門店として1軒だけ残る住井冨次郎商店さんと一緒に掲載していただきました。弊社の水うちわと住井冨次郎商店さんのうちわとの違いを比較していただくのも楽しいかもしれませんね。 

 さまざまなメディアに掲載された後の反響は大きく、HPやブログのカウントもウナギ昇りで、販売先のお客さんにも多くの問い合わせを頂いた様で、売り切れ店舗が続出しました(申し訳ありません!)。

 実際に「水うちわ」をご購入いただいた皆様や、関心もってお問い合わせをいただいた皆様、商品を掲載して頂いた雑誌の関係者の皆様、TV、ラジオ局の報道関係者の皆様、HPやブログを訪問してくださった方々にあらためてここでお礼を申し上げます。

「ありがとうございました。」

 皆様の温かい気持ちで岐阜の「水うちわ」は新しい命を頂いてすくすくと育っています。

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(左ページの左半分が弊社の商品に関して記述された部分です。)

 さて、私もWEBでの水うちわの反響が気になる人なので、よくネットサーフインで関連するサイトを拝見します。そんな中でも、高価な水うちわを購入いただいた方の良い感想が掲載されたブログに出会う事が何より嬉しいと感じます。「ゆう」さんありがとうございました。

 ところで、弊社の水うちわですがかなり高価なために、百貨店での店頭販売や展示会では良く値段の質問を頂きます。「何故この団扇は高いの?」

 この質問の回答として商品のトレーサビリティをお話させていただいています。最近よく食品の偽装問題なので耳にする言葉でもあります。団扇のトレーサビリティて何だ?と変に思われる方もいると思いますが、形のある商品は「何時、誰が、何処で作ったものか」という情報と作られた物の調達先等の情報をお話するのです。

 「水うちわ」の場合に把握する内容は主に下記のようなものがあります。

1)雁皮紙等の原料はどこで採取されたものですか?

2)雁皮紙は何時誰が漉きましたか?

3)うちわに使われる竹の品種は何で、何時何処で採取されましたか?

4)うちわの竹骨は何時、誰が作っていますか?

5)うちわに描かれた絵の具は何ですか?

6)うちわに描かれた、絵は何時、誰が描いていますか?

7)うちわに使うニスの原料の採取地はどこで、何時作られたものですか?

8)うちわのニスは何時誰が塗っていますか?

文末にこの質問の回答を記載しています。

 弊社の一部の取引先にはこれらの情報開示を希望される方もあります。何やら難しい話になってしまいましたが、簡単にイメージして頂くにはスーパー等の食品売り場で見かける。「△△産、無農薬、朝どりトマト、○○さん、私が作ってます」的な事なのです。

 現在販売されている弊社の水うちわの雁皮紙は美濃の手すき和紙の職人のユニット「コルソヤード」の二人が、岡山周辺で採取された雁皮の原料を使い、2007年の秋~2008年の初夏にかけてわくわくファームで漉いた和紙を使っています。水うちわの美しさには彼らのもつ伝統の技が寄与しています。

 ここで少し雁皮紙の価格の話をします。

  例えば、水うちわに使われる手漉きの雁皮紙、1枚の価格も安いものではありません。

  弊社では水うちわ用の極うすの雁皮紙は販売していませんが、同じコルソヤードが作った和紙で、比較的簡単に漉くことのできる楮和紙を販売していますので価格をご参照ください。

  また同じ雁皮紙で水うちわの縁に補強用に貼る厚口の雁皮紙は幸草紙工房のものを使っています、この紙の価格はこちらです。

 どうですか?結構良い値段ですよね。

  ちゃんとした工程を経て作られた手漉きの紙の正直な値段です。勘違いしないでくださいね、弊社は暴利をむさぼっているのではありませんから。

 水うちわ用の雁皮紙を約300~400枚を製作するためには、およそ2週間を費やします。1枚の雁皮紙は美濃判というサイズで漉かれています。美濃判1枚は裏と表の両面に張る1個分の団扇の材料になります。

 しかし、紙漉きは天候にも大きく左右されます。運悪く悪天候が続くと、仕上がり枚数はかなり少なくなります。最悪の場合、漉いた紙を板干しで乾燥するタイミングを失うと、紙が腐敗してしまい、全てがダメになってしまいます。防腐剤などを一切使用していないオーガニックな和紙であるために、乾燥していない状態での腐敗は早いのです。

 この後にも1本の水うちわを完成するまでには,まだまだ沢山の工程が控えています。 

 今の私たちの生活の中には数多くの輸入品があります。工芸品と言われる多くのものも最近では海外で生産されて輸入されたものが多く、純粋に国内で生産されたものを見つけるのも難しくなっています。弊社の1/100ブランドの商品にも1部海外で生産したものもありますが、多くのものは純粋な国内生産を前提に作られています。 

 別に私は海外での生産を否定している訳ではありません。そうではなくて、水うちわを製造、販売することが美濃和紙や団扇や絵付けに関わる手作業の職人達のそれぞれの仕事を生業として位置づけることができる一つの道筋になれば良いなと考えています。もちろん、岐阜の地域資源や観光資源を活性化できる存在になれば、とても有難いことだと思います。

 ローハス(Lifestyles of Health and Sustainability) という言葉の中にある、サスティナビリティ・持続可能性という言葉を実現するには、やはりそれなりにお金がかかるのです。 

 大変に高価な水うちわですが、ご購入いただいた皆様が支払われた代金は、美濃和紙の職人達や、丸亀に残る数少ない国産竹うちわ職人の浅野さんや、弊社の絵付け職人達を支える礎になっています。ご購入のお客様に改めて感謝いたします。

 上段の質問に対する回答(2008年度販売分に関する資料です)

1)採取地(岡山周辺の山中)

2)和紙職人(澤木健司、倉田真) 製造地(美濃市のわくわくファーム) 製造期間(2007年9月~2008年6月)

3)採取地(香川県、丸亀周辺の竹林) 品種(真竹) 伐採期間(2007年11月~2008年2月)

4)団扇職人(浅野貴徳)製造期間(2007年12月~2008年7月)

5)6)・刷り込み、手書きによる絵付け職人(家田忠幸、板垣洋子)、具(顔料、膠)を使用 

 ・シルクスクリーンによる絵付け職人(角野正俊)、具(顔料・定着剤としてアクリル系水性エマルジョン、製造メーカーによる安全データシートあり)

 ・インクジェットプリントによる絵付け(家田宗典)、具(水性顔料・インク製造メーカーによる安全データシートあり)

 上記の制作期間(2007年12月~2008年7月) 絵柄により手法が混在します。

7)原産地 タイランド (ニス製造メーカーによる安全データシートあり)家田紙工の工場内での独自レシピにより天然ニスを調合します。もちろん100%オーガニックです。

8)ニス塗り職人(久世敏康) 製作期間(2007年12月~2008年7月)

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