2009年4月 1日 (水)

東京日本橋で春を告げる美濃和紙の花(祝 三越 伊勢丹ホールディングス誕生祭)

皆様嬉しい報告です。

昨日3月31日は私と保木さん松浦さんの三人で東京に向かいました。

 午前8時頃に会社と出発して、美濃で保木さんら二人が同乗し、中央道経由で先ずは新宿へ向かってドライブです。途中富士山が見える事を期待しつつ車を飛ばしましたが、残念ながら花曇で富士山の姿は見えませんでした。しかし、花が咲く季節なので道中にはところどころ綺麗に花をつけた桜の美しい姿を見ることが出来ました。さらに、桃源郷といわれる山梨にさしかかると、丘陵地に植えられた美しい花をつけた桃の木をあたり一面に見ることが出来ました。この季節に山梨県を訪れるのは初めてのことで、あまりの美しさに思わず一宮御坂のICで高速を降りてしばし写真撮影をしてしまいました。

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桃の花のワンショットをご覧ください。

 さて、13時過ぎには最初の打ち合わせ場所である新宿3丁目で車を止めて、4時過ぎには2番目の打ち合わせのためにHIROCOLEDGEさんの事務所に向かいました。伊勢丹さんで開催されたオンリーアイの商品の今後の販売展開など打ち合わせた後に日本橋に向かいました。

 目的地は三越日本橋本店、今回は家田紙工と保木工房共同制作の美濃手漉き和紙ショーウインドウを飾る仕事をいただきました。桜の形をした和紙を漉き、美濃和紙の特性を生かして水だけでショーウインドーのガラスに和紙を貼ったり、吊り下げたりして春を演出するというものです。

 到着したころには前日より始められた作業も終盤にかかっていました。1Fのショーウインドウ5面と地階のショーウインドウ2面を使用して、飾られた美濃和紙の桜の花は「きれい」一言、透過光と反射光の織りなす立体的な空間は繊細な日本の和紙でこそ演出できる独特なものとなっていました。

 私たちは今回の三越さんのショーウインドウのアートディレクターを務められた大野さんの説明を伺いながら夢中になってカメラのシャッターを押していました。この演出は先に統合された「三越 伊勢丹ホールディング」の誕生を記念する誕生際の一環として企画されたもので、ショーウインドウだけでなく店舗内にも桜の和紙を使って装飾が施されています。

 設営の風景を含めて、ショーウインドウの画像を少し掲載しますのでご覧ください。

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2008年6月12日 (木)

水うちわの最新作登場

水うちわの新作が完成しました。商品名は「ひとさし」「水玉」「花々」「木々」「草々」の5種類です。今回の新作は今までの弊社の水うちわとはちょっと違います。だって、デザイナーが「ひびのこづえ」さんなのです。

 ではMaking of 「水うちわ」 vol.3 としてこのうちわの製作過程などの紹介をさせて頂きます。

 ひびのこづえさんはNHK教育テレビの「にほんごであそぼ」「からだであそぼ」のセット衣装を担当中です、TVで観た方も多いのではないかと思います。新作の水うちわにもひびのさんの世界観が反映されたとても素敵なものに仕上がっています。

まず、出来上がった5作品をまずご覧ください。

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左から草々、花々、木々、水玉、ひとさしです。

この中で左の4点は「小割」と言う手法で竹骨が作られています。

 より繊細なうちわを目指すひびのさんの要望により、今までの竹骨をさらに半分に割いて作られています。半分に割くと単純にうちわの骨の本数は倍になりますので、骨を支える糸を編みこむ数も倍になります。細くなった竹のおかげで水うちわの繊細さは増しますが団扇職人の仕事はかなり大変になります。

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団扇の糸を編む浅野貴徳さん(画像の竹骨は通常のものです)

 

 

 最初の画像に戻ってください。次に右はしから2点のひとさし、と水玉の説明をします。この2点は今までの水うちわとはかなり様相が違います。水うちわのカテゴリーを超えた水うちわと言ってもよいかもしれません。その理由は文様にあります。従来の水うちわは手書きや刷毛、プリント等によって絵を付けて文様を表現していましたが、この2点のうちわの文様の表現は和紙なのです。ひとさしの黒い花のモチーフは、この形をした和紙を漉いた後に黒染めしたものを団扇に張って作られています。また同じように水玉は所定の位置に穴の空いた和紙をすいて、その和紙を同じく黒染めをして団扇に張っています。水玉の形は絵ではなく、穴の空いた和紙で文様が作られているのです。

 特にこの2点はひびのさんのコスチューム・アーティストとしての表現が強く反映されているもので、実物を見て頂くと良くわかるのですが、和紙の縁に見られる楮の繊維のもやもやのマチエールが独特の作品のような存在感を水うちわに与えています。

 では、ひとさしと、水玉に使う手漉き和紙をご覧ください。この和紙は保木工房と弊社の共同で作ったものです。独特の技術により、ひびのさんのデザインしたモチーフの形をそのまま手漉き和紙で作りました。また、水玉も同じくひびのさんのデザインレイアウトした水玉を所定の位置に並べて漉いてあります。和紙の質感だけでも美しいのでご覧ください。

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中央の「木々」は切子ガラスのような質感!

この団扇の文様は透明性のある黒でプリントされています。木々のモチーフの部分には色がありません。そのためにニスを塗って仕上げたうちわの文様部分は透けて見えます。ちょうどキリコガラスのような透明感を木々のうちわでも味わうことができます。        

 もちろん、花々、草々も生成りの小割で竹骨が作られていますので、より繊細な水うちわらしい自然な美しさを味わって頂けます。

 これらの5点は三越百貨店さんでの先行販売品目で合計120本の限定生産品です。

三越栄店さんでは6月3日より6階の催事場で販売をしていますが、名古屋店での販売分の「ひとさし」は既に売り切れました。残りの4種類も残り僅かですので、ご希望の方はお急ぎください。この後に東京日本橋本店、銀座店などでも販売を予定しています。

 また、6月12日、13日には絵付けの実演、14日、15日には竹骨製造の実演をしますので、是非会場までお越しください。

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2007年6月13日 (水)

ソトコト7月号に「水うちわ」が掲載されました!

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家田紙工の「水うちわ」が、LOHASな雑誌で評判の「ソトコト」7月号に掲載されました。
 
 テーマは、「未来のロハスプロダクトを先読みする 5つのキーワード」。

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 家田紙工の「水うちわ」は、特集ページの一番最初に、
「夏の涼も、うちわでとればカーボンフリー(低炭素)です。」
のコピ−とともに大きく紹介されています。

 “美濃の雁皮紙を張った「水うちわ」にいたっては、天然のニスでコーティングされ、扇げば、まさに渓流を渡る風を浴びるような清涼な心持ちを感じることができる 。風鈴の音しかり、打ち水しかり、そんなふうに日本人は感覚で涼をとり、雅や粋を遊んできたのだ。自然を愛する心とともに。” と本文で紹介していただいています。
 渓流を渡る風…、素敵な表現ですよね〜。「水うちわ」を作り上げた私たちスタッフ一同、大感動です。
 写真もとっても綺麗ですよ!

  「ソトコト」は、以前にも、1/100ブランドディレクターの古田を記事にしていただいた際に、美濃手漉き和紙プロジェクトについても、いろいろ取材していただいたご縁のある雑誌です。
 それだけに、今回の特集には、大感動!

 みなさんも、ぜひ、御覧下さい!!

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2007年3月13日 (火)

復活、水うちわ!

ご無沙汰しています!
  2月に、ビックサイトで開催された「東京ギフトショー」に参加しました。
  相変わらず大勢の出展者と大勢の来場者に,日本人って、みんな、ものづくり、頑張っているな〜〜と感心し、私も頑張ろう!と大いに勇気をいただきました。
 それから前回、ギフトショーでお会いしたガーゼスカーフのメーカーの方や、四国のオーガニックコットンで作られた可愛い室内履きのメーカーさん、とってもお世話になっている新潟の木工のメーカーさんなどとの再会など、
嬉しい出会いに励まされました。
でもでも、アテンドなどなど、めちゃくちゃ疲れましたが!!

 ところで、今回のギフトショーでは、本格的に「水うちわ」を販売し始めました。
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 その透明な美しさに、誰もが「これが和紙?」との驚きの声を上げる「水うちわ」。
 かつて“幻の水うちわ”と言われていたものですが、グローブ提灯の和紙も漉いてくれている若手手漉き職人「コルソヤード」の緻密な仕事のお陰で、昨年、復活させることができました。
 家田紙工のオリジナル水うちわは、当然ながら、100%天然素材の美濃手漉き和紙を使用し、うちわ貼り、絵付け、ニス塗りまで、すべての工程を日本の職人が手作りした本物の、極上「水うちわ」です。

 うちわの骨(竹)に貼られているのは、雁皮紙(がんぴし)という非常に薄い和紙です。
 そこに岐阜提灯の絵付け職人がさまざまな絵柄を一枚一枚手印刷した後、ヴァイオリンの名器、ストラヴィヴァリウスにも使用されているという専用の天然ニスを塗って仕上げるのが特徴です。
 天然ニスを塗る事で和紙に透明感が出、水につけても大丈夫な、涼しげなうちわに仕上がります。

 水うちわ、、という名前の由来は、見た目が透明な水のようであることや、かつて、舟遊びの際川の水につけ、その気化熱で涼をとったことから「水うちわ」と呼ばれたなど諸説ありますが、いずれも美濃の手漉き和紙、竹林、長良川の鵜飼など、岐阜ならではの豊かな川文化と職人の技から生まれたものです。

 今回、新たに5つの新柄を制作しました。
 みなさんは、どれを気に入っていただけますか?
それぞれデザインを決めて行く時、私がイメージしたのは浴衣に似合う柄ということ。モダンでチャーミング、水うちわの透明感を生かす事。

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BaraChidorijpg 

いかがでしょうか?  ちなみに私は、アザミが一番のお気に入りです!

 ブースに並べると、前を行く人々から「わ〜、綺麗!」というお声をたくさん頂き、とっても
嬉しかったです。

  実は、昨年、サンプルとして2本の水うちわを並べたときは、「かなり高いですね〜」という反応が多かったのですが、今年は、「これだけ手の込んだものだし、全部国産だから、その意味では高くないですね」との旨のお言葉をいろんな方からいただきました。
  そんな時、「美濃手漉き和紙の価値や、日本人の仕事にこだわっていることの価値が、皆に浸透しはじめているんだな〜」と、ここ数年間の苦労が報われつつある気がしました。

 みなさん、今年の夏は、浴衣に水うちわでちょっと風流モダン、してみませんか?

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