2007年10月23日 (火)

アストロ・アジェンダカレンダー&ダイアリー2008発売裏話

 みなさん、こんにちわ〜。

 前のブログでもご紹介しました、家田紙工内にある「アストロ・アジェンダ・ジャパンセクション」では、真弓香先生監修のアストロ・アジェンダ・カレンダーの販売と、アストロ・アジェンダ・ダイアリーの企画制作、販売を行っています。

そのいきさつは、前のブログにも少々書かれていますが、もう少し詳しい事を。

 家田紙工の1/100ブランドのディレクターの私、古田は、もともと、スピリチュアルなものも大好きで、エコロジカルでサステナブルな暮らしの為には、まずは、人が「謙虚」になること、そして有機的なものの考え方、行動ができることが大切だと信じています。
 
 人が謙虚でいるためには、自分という存在が、宇宙や自然の中でのとても「小さな存在」であり、常に、自然や他者に「生かされている」ことを実感すること。

 人間は、他者をコントロールすることなんか、絶対出来ないし、強要もできない。まして「自然の力」は、常に寄り添い、お借りしているだけであって、自然を征服しようなんて、とんでもない。
 私にとって「美濃手漉き和紙」への取り組みは、まさに人が謙虚でいないと美しい和紙は出来ないし、自然とともにある暮らしに寄り添わないと、という意味に於いての必然なのです。

 同様に、月や太陽や宇宙のリズム、自然のめぐりとともに暮らす人へのちょっとした指針を示してくれるムーンカレンダーの「アストロ・アジェンダ・カレンダー&ダイアリー」を扱う事は、とても自然なことでした。

 そんなわけで、2002年から、私ともうひとりの仲間であるジャパンセクションのスタッフ、イスマイルさんとともに、まずは真弓香さんがアメリカと日本で発売を始めていたカレンダーの販売を始めました。

 ゼロからのスタート。

 イスマイルさんとともに、たった1アイテムのカレンダーを東急ハンズに売り込んだり、書店にお願いしたり、真弓 香先生の来日中にはプレス資料を作成して東京の出版社へと足が棒になるほど回ったり、香先生の協力のもと、アストロアジェンダを紹介するワークショップを企画したり、、本当にいろいろなことを行いました。

 でも、まったく苦労に思わなかったんですね。だって、このカレンダーを販売することは、和紙のプロジェクト同様、意味と意義のあることだと信じていたから。

 数年後、紆余曲折を経て、家田紙工の家田社長にお話をし、正式にジャパンセクションを家田紙工内においていただけることにななりました。
 
 同時に、自分がどうしてもほしかった「ダイアリー(手帳)」ヴァージョンの作成を、イスマイルさん、香先生とはじめました。企画、構成、編集を私が行い、デザインをイスマイルさん、原稿を香先生と、私で書いて、手帳の作成に入りました。
 苦労なんて、、、と言いたいところですが、やはり最初の制作には膨大な時間と手間がかかりました。全員が、儲けは度外視。

 毎年、いろいろな方々の意見を伺いながら、少しづつ、改訂&改良しているダイアリー。

 なんと言っても、香先生からいただいた貴重かつ膨大なデータ入稿と、デザイン、そして校正作業を、私とイスマイルさん二人だけで約半年、もんもんとやりとりをしながら費やす日々は、なかなかハードなものはありますが、出来上がった時の喜びはこの上ないものです。

 ダイアリーは、中身が良くない事には勝負になりません。
 その中身を作っている私たちは、年々、緩やかにではありますが、ダイアリーへの注文も増えてきていることが一番の励ましです。

 もちろん、ダイアリーカバーもこだわって作っていますよ。
 こちらの制作には、家田紙工抜きでは語れませんが、自然派主義の私は、できるだけ人工的な物や、石油系製品はさけたいとの願いで、長く愛用していただくための皮製品と、リネン製品に絞りました。前のブログにもあるように、最初は和紙で制作し、とても良かったのですが、いくら強い和紙であっても一年間、毎日使用すれば摩耗する、、とのことで、泣く泣く断念しました。

 ということで、アストロ・アジェンダ・カレンダー&ダイアリーは、そんな少数の、でも深い想いと愛情に支えられているのでした。。。。

  そして。。。今年は、アストロ・アジェンダのブログを別途立ち上げました!! 
  なかなか普段はお伝えできないアストロ・アジェンダの使用&活用法や、香先生からのメッセージなど話題満載、楽しいブログになると思いますので、ぜひ、みなさん、ご覧ください。

 もちろん、2008年版、アストロ・アジェンダ・カレンダー&ダイアリーもよろしくお願いします〜。
 購入はこちらから、どうぞ!

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2007年7月 7日 (土)

Making of 「水うちわ」

今日は水うちわの絵柄の制作について少しお話をします。「金魚」、「ひめこうほね」、「流水」の水うちわの柄は2年前に既に完成していました。それは、2年前に「all about 美濃手漉き和紙展」と題して岐阜駅にあるアクティブGにあったワールドデザインORIBEのホールで美濃和紙の企画展を開催した時の展示品(販売もいたしました)の1つとして制作をしたからなのです。この時には「クラゲライト」と称する、企画展の来場者に和紙を破ってもらう照明や岡本光平さんの書を美濃和紙だけで制作した掛け軸、風炉先屏風、和紙の座布団など、和紙から作られた様々なものを展示させて頂きました。美濃和紙に身近に触れて頂くために「水うちわ」の体験コーナーや和紙製のブロックなどを配置してお子様にも楽しめる企画展だったのです。

Kurage  さて、水うちわの絵柄の話に戻します。提灯の絵付けは数多くこなしている家田紙工ですが、団扇の絵の構図を考えるの初めての経験です。この案件もこの企画展の共同プロデューサーである古田菜穂子さんに相談をさせて頂きました。題材として「金魚」と「かえる」が決まっていたのですが、もう1つの「ひめこうほね」を題材にする提案を古田さんから頂きました。あと1つの流水は和紙の美しさを見て頂くためにあえて無地の落水紙を選択する事になりました(玄人好みなのです)。これで「水」を題材にした3つの絵柄の概要が決まりました。

 私と古田さんは美濃和紙の「リ・デザイン」をテーマとした取り組みを2002年の初夏の頃に始めていましたが、その1年程後に「水うちわ」の再生プロジェクトを始められた「ORGAN」の蒲勇介さんに古田さんを通じて美濃和紙の企画展での「水うちわ」の展示と販売の相談をして頂きました。そのような経緯もありまして、デザイナーである蒲さんに水うちわの柄のデザインも依頼する事で相談はまとまりました。

テーマは「水」、、、、、「水うちわ」がその他の団扇と違うところは?、、、、「水に浸すところ」?等とディスカッションを重ねて。団扇を水に浸した時に浮かぶ風景を想像しながらデザインを詰めていきました。

「金魚」と「カエル」のラフデザインをご覧下さい。

Kingyoa_1 

Kaerua_2

これが最初の「水うちわ」のデザイン案です。どちらも少しアニメ調なのでダメだしをして、琳派風にデザインの調子を変える事で相談がまとまりました。この時にカエルの案は消滅してしまいました。(今度の新作こそははカエルをと考えています) 

 その後にはデザイナーとしての蒲さんの才能を発揮して頂き、出来上がったのが今の金魚とひめこうほねの絵柄なのです。

 長良川に浸した時の「水うちわの中の金魚」はまるで自分の手元から解き放たれたように喜んで川に向かって泳ぎ出すようでしょ「ほら」

「満豊(まんぽう)」のきくじがさん「水うちわ」の画像がとても綺麗なのでリンクさせて頂きました。

ieda paper craft,inc.

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2007年7月 4日 (水)

新作「水うちわ」の工程が加わったDVD「かみのめぐみ」改訂版が完成!

Dvd_6     2005年の夏に岐阜駅のアクティブGで、美濃和紙の若手職人のグループnetowork21のメンバーとともに開催した「all about 美濃手漉き和紙展」の際に制作された、美濃和紙をめぐるアートドキュメンタリー映像作品「かみのめぐみ〜美濃手漉き和紙職人たちのワーク」に、家田紙工謹製の新作「水うちわ」の制作工程を加えた2007年度改訂版が完成しました!

 これは、家田紙工のオリジナル水うちわの制作に重要な役を果たしてくれている四国、丸亀(丸亀うちわが有名ですね!)の手作り竹うちわ職人の浅野貴徳さんの仕事ぶりを新たに撮影し、さらに浅野さんのうちわへの想いなどのインタビューが収録されている他、水うちわに独特の絵柄を添える、家田紙工ならではの伝統の手法を生かした絵づけ職人の家田忠行さんの横顔なども加えたものになっています。

 言い忘れておりましたが、監督・撮影・編集を手がけていただいたのは、作家の村上春樹作品を原作とした「100%の女の子」や「パン屋襲撃」、高橋源一郎の「さようならギャングたち」をベースとした「ビリィ・ザ・キッドの新しい夜明け」などで国内外の映画祭で高い評価を得ている映画監督の山川直人さんです。
 独自のシャープかつリリカルな映像感覚で切り取られた美濃和紙と水うちわをはじめとした各種商品のあたたかさが、ドキュメンタリーの手法と合いまって見事に表現され、和紙ファンにはもちろん映画好き、アート好きにもたまらない作品ですよ。
 もちろん、「水うちわ」ファンのみなさんもご覧頂ければ、家田紙工の「水うちわ」のあの独特の透明感と本物のものづくりへのひみつ(?)や姿勢をしっかり感じ取っていただけると思います。

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 ちなみに、作品に使用されている音楽は、こちらも映画やCFなどの音楽制作で活躍する山辺義大さんのオリジナルサウンド。山辺さんは、アート作家とのコラボレーションも多く、海外でも活躍されています。
 長良川の水の流れを連想させるヴォサノバ感の漂うアンビエントサウンドに、透明な光を紡ぐ和紙のイメージの中で心地よいゆるゆる感に包まれる山辺さんのサウンド、私は大好きです。

 DVDでの販売も行っておりますので、宜しければ是非、ご覧下さい。
 家田紙工のオンラインショップで購入出来ます。

■ 「かみのめぐみ〜美濃手漉き和職人のワーク」(2007年改訂版) 

 オーガニックにこだわった美濃楮の収穫の様子や、美濃手漉き和紙の若手職人たちが原料処理・管理、漉きなど、化学処理に頼らず手漉き和紙を創り上げていく工程とともに、和紙職人を支える関係者へのインタビューなどを交えて、「水うちわ」をはじめとした手漉き和紙が新たな商品になるまでの約半年を追ったアート・ドキュメンタリー。2007年改訂版には、新たな家田紙工の「水うちわ」に対する四国・丸亀の手造り竹うちわ職人・浅野貴徳さんの想いなども加わっている。

監督・撮影・編集:山川直人
出演:美濃和紙ネットワーク21メンバー 岡本光平 羽良多平吉 浅野貴徳 他
音楽:山辺 義大
製作:家田 学  
プロデューサー:古田菜穂子 
<2005年制作・2007改訂/DVD/26分30秒/カラー/COPYRIGRT BY YAMAWAKA NAOTO>

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